以前のブログでは、なぜ日本の年度が4月始まりなのかをお伝えしました。今回は海外の学校の始まりに注目してみます。
欧米の多くの学校では、年度が9月から始まります。その理由も、日本と同じく農業と関係しているようです。
かつてのヨーロッパでは、7月〜8月が農作業の最も忙しい時期でした。当時は機械化が進んでいない農業が主流で、多くの子どもたちが家族と一緒に農作業を手伝っていました。
親としては、繁忙期に貴重な働き手がいなくなるのは困るでしょう。学校よりも家の手伝いを優先させるかもしれません。
そこで、時の政府は、農作業が落ち着く9月以降から学校を開始すれば、多くの子どもたちが学校に通えるだろうと考えました。その名残が現在にも続いているという説が有力です。
日本だけでなく欧米でも、農業が人々の生活の一部と言ってもいいほど身近であったことがわかりますね。