元旦と元日の違い

新年が始まるお正月の時期には、日本語独特の多くの言葉があります。食べ物では「おせち」や「おもち」、遊び道具なら「たこ」や「はごいた」などです。1月1日を表す言葉にも「元旦」や「元日」など、いくつかの言い方がありますが、その違いをご存知でしょうか。

「元旦」は1月1日の午前中を指し、「元日」は1月1日の「1日」を表します。なぜ、元旦が午前中を表すのでしょうか。意外にも「旦」の字に由来があります。旦の「日」の部分は太陽を表し、日の下の「一」は地平線を表しています。水平線から太陽が出てくる様子を表して「旦」という字ができたそうです。

何気なく見たり聞いたりして使っている言葉でも、ユニークな成り立ちや思いがけない意味の違いがあるかもしれません。季節の節目で、言葉の由来を伝えながら日本語で会話してみると、学びが深まるきっかけになるでしょう。