「漢字1ページ」の宿題の量は適切なのか

日本の多くの小学校では、学年や学級に応じて、漢字の練習や計算ドリル、教科書の音読などが宿題として出されていると思います。

ノート1ページの練習を毎日続けることで、漢字を正しく書いたり読んだりするための土台になるでしょう。ただ、文字を覚えるのが得意な人と苦手な人が、同じ量の学習で良いのかは疑問が残ります。

教科書に沿って学習していくと、1年生では「一、二、三」のように画数が少ない字や、「山」や「川」のように物や場所のイメージで覚えやすい字が少なくありません。3、4年生になると、「感」や「機」など画数の多い漢字が増えてきます。もちろん、画数が全てではありませんが、書けるようになった漢字を延々と練習するのは、合理的ではないと感じることがあります。

極端な例ではありますが、日本語を学習するとき、大人が小学校1年生に習う漢字を学習することもありますし、母語が中国語で1年生くらいの子どもが、難しい漢字を知っていたり書けたりすることもあるでしょう。

学習者の環境は人それぞれ違います。定着したらどんどん次に進めるような宿題や学習の進め方があってもいいな、と思う今日この頃です。