日本人が当たり前に使うオノマトペ

クーリエ・ジャポンで気になった記事があります。

「パチパチ」、それとも「カチカチ」? 

日本語学習者を悩ませる「擬音語・擬態語」のガイド本が誕生

「日本語学習者の大半が避けては通れない『言語的なワナ』がある。」記事冒頭の言葉が印象的でした。私たちが当たり前のように使う「ジメジメ」や「ピリピリ」は、日本人の感覚が共有された言葉と言えるでしょう。意味を説明しようとすると難しく感じますよね。

国語の教科書を確認したら、小学校1年生の上の教科書からオノマトペが使われていました。ただし、『あさのおひさま』や『おむすびころりん』のような、詩やリズムに合わせて読む文章に出てきます。物語では教科書の後半で学習する『やくそく』の文中に「むしゃむしゃ」や「さらさら」が使われています。『くちばし』や『うみのかくれんぼ』などの説明文には出てきません。

このことから分かるのは、日本の子どもたちが幼少の頃から感覚的にオノマトペに接していることです。「食べるときは『むしゃむしゃ』っていうんだな』と感じながら、自分の言葉として蓄えていくのでしょう。

改めて考えると、子どもたちが第一言語を習得していく吸収力に驚かされる思いです。