海外で生活していると、現地の学校の入学や卒業、進級のタイミングが日本と違うことに気づくと思います。
実は、4月に年度が始まるのは日本やインドなどの限られた国だけのようです。
なぜ、日本の年度が4月1日から始まるのでしょうか。
1886年(明治19年)に会計年度の初日が4月1日と定められたことに関係があるようです。
もともと日本では、米の収穫時期に合わせて納税が行われていました。稲作が主要な産業だった当時、農家は収穫した米の一部を年貢(税金)として納めていたのです。収穫は秋なので、その後に納税する期間が必要でした。
このように農業サイクルに合わせて税制が構築されたことから、年度の開始も遅れがちになりました。税金を徴収してから次年度の予算も組まれていたそうです。
つまり、日本の年度が4月スタートになったのは、伝統的な稲作を中心とした農業文化と税制度が影響してい流ということになりますね。国の慣習には、歴史的な経緯や文化が詰まっているとも言えるでしょう。