なぜ雨が続く季節を「梅雨」と呼ぶようになったのか

6月になりました。日本では雨が続く季節になりましたね。「梅雨(つゆ)」と呼ばれるこの名前の由来や表し方には、いくつかの説があります。

最も広く知られているのは、梅の実が熟す時期に降る雨という意味から「梅雨」と呼ばれるようになったという説です。また、湿気が多くカビが生えやすい時期であることから、「黴(かび)雨」と呼ばれていたものが「梅雨」に変わったという説もあるそうです 。

それにしても、なぜ「梅」と「雨」を合わせた言葉を「つゆ」と読むのでしょうか。この理由についてもいくつかの説があります。まず、雨が多いこの時期、植物や地面が露に濡れる様子から「つゆ」と呼ばれるようになったというもの。梅の実が熟して潰れる様子を現した言葉「潰ゆ(つゆ)」から派生したという説もあります。

たった2文字の言葉でも、その背景には多くの意味が込められています。