2年生以降の音読は文節を意識して

前回の記事で、1年生の教科書の文は、スペースで意味が区切られていることをお伝えしました。

このように表記されていると、意味の切れ目が分かりやすいのですが、教科書の内容が進むにつれて、スペースのない文章も出てくるようになります。意味を理解しながら音読するためには、言葉を多く知っているかどうかもポイントになってくるでしょう。例えば、3年生の教科書になると、以下のような文章が出てきます。

野うさぎは、きつつきのさし出したメニューをじっくりながめて、

メニューのいちばんはじっこをゆびさしながら、

「これにするわ。」

と言いました。

「きつつきの商売」(光村図書)より引用

特に、「メニューのいちばんはじっこをゆびさしながら」は難関です。「はじっこ」という言葉を知らなければ、「は」を「わ」と発音してしまうでしょう。

通常、漢字で書かれるべき言葉がひらがなで表記されていると、意味の区切りを掴みにくくなります。

声に出して読むこと自体は有効ですが、意味を理解していなければ、まるで呪文を唱えるようなものです。

知らない言葉の意味を理解しながら読むのは子どもたちにとってハードルが高いので、その都度、言葉を教える必要があります。もしお子さまが音読をしていたら、文章の単語や意味の切れ目を理解して読んでいるか、じっくり聴いてみてください。