「エモい」に見る言葉の移り変わり

最近よく耳にする「エモい」という言葉、実はここ数年で大きく意味が広がりました。もともとは英語の「emotional(感情的な)」が語源で、音楽ジャンルの「Emo(エモ)」から来ていますが、現在ではもっと広い場面で使われています。

特にSNSでは、懐かしい風景や昔の思い出を見て「エモい!」と感じる投稿が目立ちます。たとえば、卒業式の写真、昔使っていた文房具、昭和レトロな喫茶店など、見る人の感情を揺さぶるものに対して「エモい」がぴったりの表現として使われているのです。

「なんとも言えない気持ちになる」「懐かしくて切ない」など、言葉にしづらい感情を一言で伝えられるのが「エモい」の魅力。いまや若者だけでなく、大人にもじわじわと浸透してきています。感情を共有する便利な言葉として、今後も活躍しそうですね。