「句点(。)を使うのは日本だけ?」

最近、「LINEで『。』をつけると怒っているみたい」「句点ハラスメント=マルハラ」なんて言葉を耳にすることがあります。
たしかに、SNSやメッセージのやりとりでは句点を省略する若者も増えています。でもそもそも、「。」って日本だけのものなのでしょうか?

実は、中国語にも日本語とそっくりな「。」が使われています。これは19世紀以降、日本や西洋の文法が中国語に取り入れられた際に採用されたものです。つまり、中国語の「。」は日本語の影響も受けているのです。

一方、英語やフランス語ではピリオド「.」を使いますが、日本語のように「文の終わりに必ず付ける」といった文化は強くありません。

「丁寧」とされる句点が、世代や文化の違いで「冷たく」感じられることもあります。
言葉の使い方は、時代や相手との関係性によって変わっていくもの。流行と不易を捉えつつ、適切な言葉を使いわけたいものです。